舞台とか俳優とかの話

最近舞台関連で人と話す機会が多かったので舞台とか若手俳優とかその辺のことでも書こうかなと思久しぶりにここを開きました。まとまりもなくめちゃくちゃ緩い話になると思います。文章を書くのが苦手なことを念頭によろしくお願いします。

 

子供の頃から親に連れられミュージカルを観ていたので、自分にとって観劇というものは身近なものだったと思います。観劇と一言に言っても宝塚、四季に始まり様々だとは昔から思っていました。私はその中では四季作品を観に行くとこが多かったです。テニミュを観るようになり、その派生として若手俳優というカテゴリもあるというのを知ったのは成人してからかなと思います。自分がそっちに足を突っ込むとは思っていなかった!とまではいきませんが、今こうしているのは流石に意外。

 

基本的に役者個人にそこまで興味を持てないので「面白そうな演目だから」が観劇理由になります。こういった観劇スタイルなので、役者によらず一定の質を保っている、かつ演目も分かりやすいラインナップである四季作品が自分の性に合っています。演じる役者により役の色が変わることが悪いとは思わないし、東宝系はWキャストの中から組合せを選びそれを楽しむというのも普通のことで、それはそれで面白いと思うし、今後手を出していきたいところです。ただやっぱり役者で選ぶ要素が強いとチケットを取る際に「いやどれ取ればええねん」となり、そのあたりは四季は何も考えずに(誰が出るか分からないので考えてもどうしようもない)チケットを取れるので私は楽だなという感じです。宝塚に関しては門外漢なので私には何も言えません。あれはあれで特殊な世界だ......。

 

そんな感じなので、この役者がいるから観に行こう!というのはなかったんですが、テニミュであまりにも好きになってしまったキャラクターがいて、それを演じた役者についてはこれまで通りとはいかなかった。テニス以外ではどんな芝居ができるのか、それを見てみたいと思いました。テニミュマジックと言えばそれまでかもしれないけど、やっぱりテニスの王子様はすごい。テニスで良かった役者でもテニス以外はちょっと、と言う人も知り合いにはいるけど、観劇が趣味なので自分はなんのハードルもなく外部作品を観に行けました。ただ問題は、この演目興味ねぇ.......というものが出てくる。.5作品だと原作を知らないものだったり、関東公演しかない、行くかこれ?俳優のオタクならば行くんだろうけど、私は俳優のオタクじゃないからな.......など今までにない壁が現れました。結論から言うと観に行くものもあれば蹴るものもある。あとはそのためだけに遠征するのは癪なので、テニスや他の作品と併せて遠征するなど、上手く誤魔化したりしました。特にイベント系はこのためだけに行くか.......?役者個人にそこまで興味を持てんぞ......けど見たい気持ちもあるのはあるのでめんどくさかったです。なんだかんだ行きましたが。なんだかんだ楽しいし。

 

けどそうやって役者個人を追って小さい舞台や.5舞台を観たあとに東宝系や四季を観ると、自分は一体何をしているんだと落ち込むこともありました。特に初見で東宝系舞台を観た時、初日だったのもあり客席の空気、タイトルが出た瞬間の拍手、初見でしか味わえない湧き上がるあの感覚を久しぶりに味わい、本来の舞台観劇とはこうあるべきだと改めて気付き「若手俳優とか追ってる場合じゃねぇ!もっとこっちにお金使わな!!」と一緒に観に行ったオタクと話した気がします。そんな感じでへこみもしたけど、好きな役者が舞台上にいる姿を観た時の気持ちは、いくら役者・演出・脚本が素晴らしい舞台を観ても味わえないし、好きな役者が好きな舞台に出てくれる訳でもないし、別のものとして楽しめばいいかなとしばらくしてから思いました。それはそれ、これはこれ。解決。

 

一応は好きな役者だし、遠征もするのはするし、イベントにも行くのは行くのでそれを知っている知り合いには「十分推しだよ!」と言われますが、実際本当に推している人を見ているので自分がそこに区分されるとは全く思っていません。毎公演手紙を書いたり、プレゼントを用意したり、花を出したり、事務所の方に挨拶したり、何より公演もたくさん入っているので本当にすごいと思うし、こういったファンの人が支えてくれているから私は今この役者のお芝居を楽しめているんだなと感謝しています。だったらお前もそっち側に行けよと言われるかもしれませんが、無理です。普通に無理。ここまで書いたように役者個人にそこまで興味を持てない。そして私は自分のためにしか動けないので花を出すのもプレゼントを贈るのもそのお金で舞台が観れるし、舞台が観たいと思ってしまうので。だからどちらもやってのけるオタクたちは本当にすごい。尊敬する。いつもありがとうございます。こんなんですけど今後も細々と応援していくつもりではいるので、よろしくお願いします(私信)

 

舞台に求めるもの、役者に求めるものは人によって様々だと思うし、同じ公演を観ている隣の人間が自分と同じ考えで舞台を観ているわけもないし、良席で見たい人、接触が楽しみな人、観られればそれでいい人、他にも色んな人がいるけど観劇マナーさえ守っていれば楽しみ方は人それぞれでいいと思います。推しが欲しいと言う人もいるけど、推しがいなくても観たい舞台があれば観に行けばいいし、自分にとって推しとする役者が出ていても観に行きたくなければ行かなくてもいいし(推しの定義がはっきり分からないので、推しの時点で絶対観に行くでしょというのは無しで)暇だったから、知り合いに誘われたから、理由はなんだろうとチケットを手にすれば観劇する権利はあるんだから楽しめばいいし私は楽しみます。何も考えなくても、深読み考察しても、人生に思いを馳せても、衣装や舞台装置に注目しても、楽しみ方は人それぞれで自分が楽しめるなら最高。今書いたことは全てキャッツを連れて行った人たちの感想なので本当に楽しみ方は人それぞれだなと思いましたが、みんな楽しそうに観ていました。私も楽しかった。

 

色々と書きましたが、私は舞台観劇のオタクであって、若手俳優のオタクにはなり切れないのかなと思います。舞台を観ない人からしたら若俳オタクやんけ!になるかもしれないけど。他の俳優オタクを見て、自分もああいうことをしてみたいと思わないこともないけど、同じことをしたところで自分が本当に楽しいかは別だし、観に行きたい舞台のチケットを買ってたまに手紙を書くくらいがちょうどいいなと思います。いつかこれは!という舞台が決まったら花は出してみたいかもしれないけど、そんな日が来ればいいですね。

 

つい先日、渦中の観劇オタクと話していたけど、色々あった時、当事者たちでも考えや行動は人それぞれのようで、何が一番いいのかは分からないし、人はいずれ死ぬし、こっちにもこっちの人生がある。だからこれからも自分のために観劇しよう。という結論になりました。私はここ最近血迷ったりもしたけど自分のための観劇ができているので、好きな役者に対しても、それ以外の舞台に関しても平和に楽しくやっています。春以降も観劇予定がたくさんあるのでめちゃくちゃ楽しみ。コートはもちろん各地の劇場でお会いしましょう。